今日は、令和4年度 第17問について解説します。

令和4年度賃貸不動産経営管理士試験 第17

外壁の劣化に伴って現れる現象に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

 

ア  タイル外壁やモルタル外壁等に多く発生する現象は、外壁を直接目視することによって確認するほか、外壁周辺におけるタイルなどの落下物の有無によって確認できることがある。

 

イ  外壁面の塗膜及びシーリング材の劣化により表面が粉末状になる現象は、手で外壁などの塗装表面を擦ると白く粉が付着することによって確認できる。

 

ウ  モルタルやコンクリート中に含まれる石灰分が水に溶けて外壁表面に流れ出し、白く結晶化する現象は、内部に雨水等が浸入することにより発生し、目視によって確認することができる。

 

 

 

1  なし

2  1つ

3  2つ

4  3つ

 

 

解説

外壁の劣化現象に関する問題です。

 

それではさっそく選択肢をみていきましょう。


 

選択肢 ア

タイル外壁やモルタル外壁等に多く発生する現象は、外壁を直接目視することによって確認するほか、外壁周辺におけるタイルなどの落下物の有無によって確認できることがある。

 

〇適切です。

劣化により外壁タイルなどが建物の躯体から落下することを剥落や欠損といいます。

外壁の劣化現象(剥落・欠損)について、まとめシートでは以下の通り解説しています。

剥落・欠損は目視で確認できるほか、外壁周辺にタイルが落ちていることで確認することもできます。住民に、タイルが落ちていたことがあるかヒアリング調査することも有効ですね。

選択肢の説明通りですので、この選択肢は適切です。


 

選択肢 イ

外壁面の塗膜及びシーリング材の劣化により表面が粉末状になる現象は、手で外壁などの塗装表面を擦ると白く粉が付着することによって確認できる。

 

〇適切です。

外壁の表面塗装膜やシーリング材の劣化により、表面が粉上になる現象をチョーキング(白亜化)といいます。

外壁の劣化現象(チョーキング)について、まとめシートでは以下の通り解説しています。

チョーキングが発生していると、外壁を触ると手に白い粉が付着します。メンテナンスは見るだけではなく、聞いて、触ってみることも必要なんですね。

選択肢の説明通りですので、この選択肢は適切です。


 

選択肢 ウ

モルタルやコンクリート中に含まれる石灰分が水に溶けて外壁表面に流れ出し、白く結晶化する現象は、内部に雨水等が浸入することにより発生し、目視によって確認することができる。

 

〇適切です。

セメントの石灰などが水に溶けてコンクリートの表面に染み出す現象を白華現象(エフロレッセンス)といいます。

外壁の劣化現象(白華現象)について、まとめシートでは以下の通り解説しています。

白華現象は、外壁面の浮きやひび割れから雨水などが侵入して発生する場合が多いです。

選択肢の説明通りですので、この選択肢は適切です。


 

以上から、正しい選択肢は3つ全部ですので、正解は選択肢④ となります。

 

ぜひ関連解説もあわせてご確認いただければと思います。

 

★関連解説★

建物の屋根や外壁、漏水など(R5年 第15問)

建物の屋根や外壁(劣化と点検)(R5年 第16問)

賃貸住宅の管理(維持保全など)(R4年 第7問)

 

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